日光東照宮!三猿の顔に批判?修復は幅がある!歴代表示で解決だね
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日光東照宮には三猿の彫刻があるが、修復した顔に批判が出て
いるという・・・
日光東照宮は江戸時代に完成してからこれまでに何度も修復工事を
行ってきており、前回からは40年ぶりの修復がこの春に終わって
一般に公開されました。
すると1か月過ぎたあたりからネットでは三猿の顔が変だと
批判が沸き起こりました。
古いものの修復で批判されたというと、キリストの顔を修復した
海外女性画家の話が思い浮かびましたが、東照宮の三猿はちょいと
訳が違います。
まずは三猿の過去の様子を見てみましょう。
日光東照宮の三猿
これが三猿の見ざる、聞かざる、言わざるです。
白馬がいる馬小屋の欄間にある木製の彫刻です。
人の一生を猿に表しており、三猿は子供の時代を
表現しています。
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それで問題になっている猿の顔がこれ・・・
目玉がくりっと大きくてマンガみたいですが、
修復前はこの猿の顔です。
1973年の顔
まぁこちらの方が比べると実物の猿に近いですが、実はこの
顔も作られた当時の最初の猿の顔か?と言われるとそうとは
言えないらしいのです。
保存されていた写真によるとその前はこの顔です。
左:1951年の顔、右:1923年頃
左側がそれで、右側の写真はそれ以前のもの(一番古い)
みんなそれぞれ違っているのは、修復した職人さんに
よって少し変わっているんですよね。
なので江戸時代にも修復されているし、もう何度も塗り重ねられて
出来た当時の元の顔はどんな顔なのかはわからなくなっています。
それで今回修復するにあたって参考にしたのが昭和時代に描かれた
この「見取り図」です。
この「見取り図」が一番古い1923年の時の顔に近いだろうということで
これをもとに修復がすすめられました。
今回修復された猿の顔も少し見ていれば見慣れて違和感は無くなりますけどね。
一番いいのは、これら過去の猿の写真も展示して説明すればいいんじゃないかなぁ
これだけの修復の幅があるので、あとは歴代の写真をもとに最初の猿の顔を
想像してくださいってことで良いでしょう。
これで解決だね。
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